先日、10月唯一のお休みをいただき、箱根の日帰り温泉へリフレッシュしにいってきました。
その温泉の離れ座敷に置いてあった瓦版や食事処にあった能書きを読んでいて面白い!と思ったものを抜粋し、ダイエットに置き換えてみたいと思います。
以下、その能書きの文面です。
以下その方(古賀昭人名誉教授・九州大学)の小論から
抜粋します。
温泉は病気に効くものではない。でも幾百の研究論文は効くといってるではないか、との反論もあるが、それは病人が治ったのであって病気が消えたと考えるべきことなのだ。つまり、「天然温泉は病気には効かぬが病人には効く」と言い換えても良い。
人間は自分自身を健康に保持する能力を持っている。その能力の欠如が病人だから、温泉は能力回復の補助手段として役に立つと言えるのだろう。あくまで自分自身の治癒能力への刺激作用としてである。従って、刺激作用を持たない、或は消えてしまった温泉水は何ら効能はないということになる。
つまり、温泉成分の薬理作用が病気を治すということではなく、源泉の刺激がご自身の再生能力を高めて病気を消したということのようです。こう考えると、高血圧や低血圧にも同時に効果のある温泉や、胃の過多と過少の両方の症状に効く温泉の存在する不思議に、理解がつきます。
水や海水を湖かした湯との違いがここにあります。
では、温泉の刺激とは何でしょうか。
温泉水はまた高温高圧水ということもできる。地下深所で高温高圧に圧縮された水は化学成分の溶存状態も一気圧、百度の地上のものとは異なるはずである。つまり、地下ではガス成分も多く含み溶解度も高いが、湧出後は圧力の低下と共にガス成分は逃げ、過剰の成分は沈殿しようとする。地下では安定でも地表では不安定な溶液になっている。不安定は当然安定に移行する。つまり不安定な溶液ほど刺激は強く、湧出後に安定溶液になれば、その温泉の効能は消滅してしまうはずである。
刺とは地中深くの高圧で永年かかって溶けた成分が地上気圧に解圧されて、放出される際に生じる分子の電磁的な運動エネルギーのようです。溶液の安定→不安定→安定と移行するこの間が、温泉そのものの勢いであり、温泉の旬です。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、このように見てみると、温泉は数百数十年の永い年月をかけ、ゆっくり生成され、ほんの一瞬の輝きと共に遂える、けなげな生命と思えませんか。
出典(社)日本温泉協会・機関紙「温泉』 古賀昭人「観光地再考への提言」
したです
読みながら私は勝手に「ダイエットは脂肪には効かぬが、健康には効く」と置き換えて考えてしまいました。
ー天然温泉は病気には効かぬが病人には効く
実際ダイエットは脂肪に直接アプローチ出来ているわけではない。「ダイエット=痩せる事」と思っている人がまだまだ多いように思えますが、「ダイエット=運動や食事を管理して健康的かつスリムな身体を目指す行為」のほうが私としては正しい解釈のように思えます。
「ダイエット=痩せる事」なのであれば、誰しもがダイエットすれば痩せるということになります。
私たちの仕事は痩せるために運動を提供し、食事の知識をシェアすること、そして結果、痩せるという最後のゴールまで導いていくことだと、この能書きを見て改めて実感しました。
ー能力回復の補助手段
「温泉は能力回復の補助手段として役立つ」と書いてありますが、それはダイエットも同じです。
心疾患系の病気リスクを低減させたり、脂肪肝の改善、高血圧のリスク低減などなど。面白いことに人は『必ず一定を保とうとする能力』を持っています。
塩分を摂りすぎると血液の浸透圧が上昇します。一定の浸透圧を保つために多くの水が必要となり、それが浮腫の原因になります。
誰しもが健康である状態を必ず持っています。それを一定と呼ぶのであれば、ダイエットすることで本来の一定を取り戻すことになるのではないでしょうか。
-源泉の刺激がご自身の再生能力を高めて病気を消した
本来、人は健康的であると過程します。もちろん中には生まれながらにしてご病気を抱えていらっしゃる方もいますが、多くの人が太って生まれてくるということは滅多にないかと思います。
元々、肥満・高血圧なのか。違いますよね。
年々、自らの食生活の乱れや運動習慣の無さが起因して体重増加に繋がったと言えるのではないでか。
元の自分を取り戻すための刺激、それが運動や食事管理であると私は思います。
たまに行く知らない土地で出会う様々な事や物、人がこうして私に知恵を与えてくれることに感謝して、これにて本記事は終わります。
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